蕎麦屋訪問-26 鴨汁・矢打 江戸川

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鴨汁・矢打 江戸川   4月21日(金)

 

江戸川区は、船堀・葛西、新小岩・小岩などのエリアを除くと、立地的には、手打ち蕎麦屋の
商売としてはなかなか成立しにくい。
この江戸川区には、現在どのくらいの手打ち蕎麦屋があるのだろうか。
訪問したところで言えば、藪、やざわ、ふる川、木香、旭庵、矢打、その他4店。多分未訪が4店
として、14店くらいはあるだろう。
矢打さんは、一之江駅から徒歩で15分程度、オフィス街とい
う場所でもない、強いてあげれば卸関係の倉庫、食品関係の問屋さんが散在している程度だ。
その不利な地域に、もう開業されて18年も、鴨汁蕎麦をメインにこの地に
しっかりと根を張られておられる。

客は、座る前に「だい!」「ちゅう!」・・といってから席に着く。
その人気の秘密が、そのオーダーでわかる。
注文のほとんどが、鴨汁の中か、大。その量が、すごい。メニューには鴨汁、おろし、もりの3種類
しかない。それにそれぞれ、並、中、大がある。
次から次ぎに客が入るのだが、どんどん注文が運ばれる。
厨房では、大釜に10人前くらい、茹でつづけているのだろう。
もしかして、釜が2台あるのかもしれない。だから、客が押し寄せようが、あっ、と言う間に、
蕎麦が出てくる。
太打ちである。そこにも大量茹での速さの秘密がある。のびるような蕎麦ではないのである。
普通のお蕎麦屋さんの田舎より太い。こしがありすぎるほどある。
よく噛まないと、喉を通らない。一生懸命食べた。

開業、18年間のノウハウがある。
鴨汁、一本に絞りきった、こんな蕎麦屋のやり方もあるのだと、商売の深さを知った。
もしこの場所に開業しろと、僕がいわれたら、頭を抱えてしまうかもしれない。
つい、蕎麦屋の形から入ってしまうと、このような発想は生まれてこないだろう。
客の欲しいものから、本来は商売のベースがあるのに、忘れてしまう事がある。自分がやりたい事
から、考えてしまうのだ。
確かに、蕎麦屋をファーストフードの典型と考えれば、このようなお店の形態が考えられる。
まだ、まだ、蕎麦屋は、際限もなく商いの余地は残されていると思えるのだ。

お昼、誰も酒などは飲まない。
中で、普通のお蕎麦屋さんの3倍の量。だから、客は無駄口など叩かない。
ひたすら、黙々と蕎麦を流し込む。
僕も、中を頼んだが、その量に圧倒された。手繰っても、手繰っても減らない。
大を注文しなくて良かった。腹にずっしり堪えた。
(写真は、鴨汁、中。200グラムはある・普通大盛りで180グラム)

車での4,5人の客が多い。束になって客が来て、その束を楽々とこなしている。
まるで、学食のような、感じになってしまう。
鴨汁、中で1150円、大で、1260円。これも人気がある秘密だろう。
長年の積み重ねてきた、商いの力を見せていただきました。

冒頭の江戸川区手打ち蕎麦屋さんが14店くらいと書いたが、これは、江戸川区ではほぼリミット
かもしれない。もちろん、手打ちではないお蕎麦屋さんも数多くあるから、そことも、競合しなく
てはいけないのだ。
必ずしも、手打ち蕎麦の客層が、多いとはいえない地区である。
その中で、矢打さんの蕎麦屋のコンセプトは一つの方向性を示していると思える。

*、鴨汁、中。200グラムはある・普通大盛りで180グラム

矢打 東京都江戸川区江戸川5-23-39 電話 03-3687-2293
   定休日 水・木

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