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蕎麦屋訪問-24 ひろ樹 新小岩

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ひろ樹 新小岩  2006年3月3日(金)

  新小岩の駅、南口を出て、船堀通りに向かうと、左手に魚三がある。
  この魚三は、同じ名前で色んな繁華街に散見する居酒屋だが、このような渋い
  お店でチェーン店が、存在するのだろうか。僕は居酒屋さんに強くないので
  そのあたりがわからない。
  いつも早い時間から客も入っており、いつも満席のような気がする。
  もう30年近くも近くに住んでいるのだが、なかなか入る勇気も無く、多分このまま
  それで終わる気がする。
  蕎麦屋には、夜一人では入れるが、居酒屋に入る勇気をまだ持ち合わせていない。
  それは、皆そうなのだろうか。一度その話題に触れてみようと思う。
  概して、蕎麦屋は一人酒を楽しめる雰囲気があり、どうも居酒屋は一人酒の雰囲気
  がない気がするが、それは偏見なのだろうか。
  その魚三の手前角を左に曲がって、商店街のほぼ終わり近くまで歩く。
  駅からは10分はかからないと思う。
  お昼、神田まつやで昼酒をやって、そのまま4時くらいから浜松町のビヤホールで、
  飲んでいた帰りだ。
  ひろ樹についたのは、8時半。今日で訪問は3回目である。
  玄庵系の学校を卒業されてから開店し、6年半が経過している。もう、ここまで来れば
  お店もかなり定着の観がある。
  その間、僕は地元なのに、このお店は見逃していた。円龍の蕎麦屋訪問にも
  掲載されているのだが、それも気が付かなかった。意外と近いところは、ついおろそかに
  なってしまうのだと思って、反省した。
  蕎麦は、福井県大野産の玄挽きを、石臼で挽いておられる。福井の玄蕎麦は、この2年ほど
  流行になっているが、量的にも少なく手に入れるのが今は難しいが、それを開店されたころ
  から始められたというから、目利きがいいのでしょう。
  福井産は、品種改良されていない昔ながらの在来種が、各地に存在し、大野、武生など
  10種類くらいあるが、玄蕎麦の形や色も、また蕎麦になるとそれぞれ風味が違うという。
  もちろん、このくらい在来種が多いのは、福井だけである。
  
  最初の訪問時は、2月初旬、丁度白子が美味しい時期なので、その天ぷらと炙り焼きを
  注文した。ひろ樹さんは注文の品は、すべてご亭主がこなされる。オープンキッチンなので
  それがすべてカウンターに座ると見えるのだが、これが手早い。
  開店時期からするとオープンキッチンは、当時は珍しかったしれないですね。
  市ヶ谷の(現・神楽坂)蕎樂亭さんもオープンキッチンだったが、少人数の場合効率的である。
  反面、お客には筒抜けなので、清潔度合いや、食材がしっかりしていないと、
  効率性の反面で裏目に出る場合もある。
  今、通っている、浅草橋の美登里さんもひろ樹さんも、キッチンが綺麗であることはひと目で
  わかり気持ちがよい。
  蕎麦は、蒸篭を頂いた。やはり在来種の強い力を感じる蕎麦であった。もちろん蕎麦は、
  人それぞれ好みが合って、蕎麦を論じる場合は、その基準になってしまうのだが、
  僕の好みにフィットしてしまったので、このところ通っているのである。
  群馬の浅川屋,阿佐ヶ谷の道心、長野の丸富、白金の三合庵、麻布十番の松玄などが、
  僕の蕎麦の好みになっている。これは、皆人それぞれで、どちらが美味いかとかそんな
  基準ではないので、お断りしておきたい。
  ただ、これらのお店は、すべて形態も特性も違う。手打ち蕎麦屋の大きなブームが今現在
  あって、それは蕎麦屋の店舗が増えているということであって、必ずしも客層が爆発的に
  増えているわけではない。
  およそ、我々は、インフレーションした、
  またはしているお店に目を奪われがちだが、ひろ樹さんや、美登里さんのような
  地元に定着しておられるお店にも目を向けて行きたいものだ。

  *蒸篭は、細打ちで、香りもあり、こしの強い、しっかりした蕎麦である。

  *白子の炙り焼。酒を振って、醤油、味醂で仕上げる。

  *白子の天ぷら。旬もので、これは肴では逸品であった。

  *湯葉蕎麦。温蕎麦は田舎の太打ち、汁は、出しが効いていて関西風の薄口醤油である。

  
   ひろ樹 葛飾区新小岩3−7−7 03−5607−5539
       11:45〜14:00        17:30〜21:30<L.O>
           
  14:30(日・祝)           20:30(日・祝) 
       定休日 火曜 

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