Fw190A-7ハインツ・ベア機と-A-8の差異について

寄稿:京都シリウス 岡本 昌和 様
京都シリウスのKarayaさんは毎年静岡HSでお会いするだけですが、互いにいまや希少種になってきた感も有る
ルフトヴァッフェ・マニアつながりです
。そのKarayaさんから、最近おなじ京都シリウスの岡本様のフォッケをご紹介いただきました。
そこでおねだりして、岡本氏の近作フォッケA-7とその製作途上での-7.-8の相違点についてのレポートを
拙サイトに掲示させていただくととになりました。

 ハセガワ1/32の空冷フォッケにチャレンジした。32ともなれば,リベットをうたないと間が持たない。ところが,フォッケのリベットは
ものすごい数で,メッサーの2倍ぐらいの量,零戦といい勝負である。特に主翼がすごい。前回,D−9で懲りたはずなのに,
またやってしまった。おまけに2機同時進行でつくっていたので,今度ばかりは大変な作業だった。
 今回展示するのはその中の1機,A-7 ハインツ・ベア機である。ドイツパイロットには数多くの有名なエースがいて,
その乗機にはカラフルで魅力的なものが多いが,ベア機も同様で,機首にはJG1のエンブレム,機首下面は黄色,
胴体側面は黒縁つきの赤の13に赤の帯,白く塗られたラダーには200機撃墜マークが誇らしげに描かれている。
赤の23も有名であるが,手に入れたイーグルストライクのデカールにはこのマーキングがあったので,迷わずこれをつくろうと決めた。
 さて,キットはA-8であるが,A-7とどこがちがうか調べてみた。
 
1.胴体左側面(サムネイルをクリックして下さい)
A-7      A-8
A-8には胴体点検パネル上部にある増設燃料タンク注入口ハッチがあるが,
A-7にはそれがない。したがってそのパネルは埋めてしまう。
2.胴体右側面
A-7  A-8
A-8キャノピー後部下にある無線機点検ハッチが,A-7にはない。
また,そのすぐ横にある胴体内部燃料タンク注入口ハッチも,
A-7にするには後部に移動しなければならない。
3.胴体下面
A-7 A-8
A-8にある増設タンク着脱カバーはA-7にはないので筋ぼりを埋め直す。

                 

4.増槽用ラック
A-7 A-8
A-7にするには,取り付け位置を6ミリほど後ろへずらす。
5.機首上部
A-7 A-8
A-7とA-8とはカウリングカバー上部のヒンジがちがう。3つあるうちの前2つは同じであるが,
3つめのヒンジはA-7は上,A-8は下についている。(ちなみにA-6以前は3つとも上)
これについては,著名なドイツ機研究家ペーターロダイケ氏の著書「フォッケウルフ」に解説がある。(例の赤本)
もっとも,この本は,お世話になっているヴィさんに教えていただいた
6.ピトー管位置
A-7以前は,ピトー管位置はA-8のように主翼端ではなく,外側の機銃のすぐ横にある。
ただ、ヴィさんの話では,A-8と同じ位置にあるA-7もあったらしい。
7.補足
以上の点がA-8との相違点であるが,ベア機にするにはさらに次の2点がある。

@主翼外側の機銃がない。(軽量化のため,撤去されている)そのため,
主翼下面の薬莢排出口のバルジはないものと思われる。
作品では,F 型の主翼下面のパネルをパーツ注文して取り付けた。
このパネルは,D−9用のものとはまたちがう。
さらに,主翼上部のガンフェアリングも着けていない。(もともとこのフェアリングは,
A-8では標準装備であるが,30ミリ用のもの。
中には,A-8でもつけていないものがある。)

Aプロペラブレードは写真を見ると,通常の9−12067Aではなく,
後期の幅が広いタイプのもの9−12176Aのもののようだ。
(これも,ヴィさんに教えていただいた。)


このベア機をつくることでA-7 とA-8のちがいがよくわかった。とりわけ,
A-7は生産機数はかなり少なく,また,写真で見てもA-8と区別が

つきにくい。しかし,ベアにしてもプリラーにしても主翼外側の機銃をはずしたA-7が乗機となっているので,
いつかはちゃんとしたものをつくりたいと思っていた。リベットを打ち始めてから完成までに1年近くかかったが,
何とか展示会に間に合ってよかった。さすがにマーキングはデカールを使ったが,
これは塗装で仕上げる腕も勇気もないので仕方のないところ。
塗装で仕上がりがきたなくなるよりは,デカールでそこそこ仕上げた方が見た目はよいように思うのだが。

さて,手元にはもう1機,だいたいの塗装をすませたA-8があるが,どのマーキングにするかまだ決まっていない。
来年あたり,イーグル本のJG300の2巻目が出るそうなので,それを資料として完成させたいと思う。 



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